トマトの栄養

●トマトはなぜ赤いのでしょうか?

トマトが赤いのはリコピンという色素があるからです。昼と夜の寒暖の差が大きいほど、赤色の鮮やかさが増します。

●トマトの鮮やかな「赤い色」には、身体が喜ぶ栄養素がギュッと詰まっています。赤い色の正体はカロテノイドのひとつであるリコピンという色素です。カロテノイドとは動植物に含まれる、赤や黄色、オレンジ色の色素のことです。

●カロテノイド自体はただの色素にすぎず、わたしたちの健康とは何の関係もないと思われていました。カロテノイドのひとつで、にんじんやかぼちゃなどに多く含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変化することは知られていました。

●その後の研究の結果、カロテノイドは「悪玉酸素」ともいわれる活性酸素を消し去ってくれる作用があることがわかりました。トマトに含まれるリコピンはβ-カロテンの2倍以上の消去能力があることがわかり、いっそう注目を集めるようになりました。

●偏りがちな食事や飲酒、行き過ぎた運動などで体内の活性酸素が増えると、細胞が傷つけられてしまいます。増えすぎた活性酸素は細胞に攻撃し、「細胞を酸化させ、身体をサビたような状態」にしてしまうのです。

●活性酸素の悪行がガン細胞のできる一因になったり、動脈硬化などの生活習慣病のきっかけになったりするといわれています。リコピンはこの活性酸素を消し去って、生活習慣病から私たちの身体を守ってくれる救世主のような働きをしてくれるのです。緑黄色野菜の中で、トマトにはこのリコピンが最も多く含まれています。

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●リコピンを効率よくをとるにはどうすればよいでしょう?リコピンには、もともと油に溶けやすい性質があります。ですから油を使った調理法によって、吸収がぐんと高まります。リコピンは熱に強いので、炒めたり煮込んだりしても成分があまり減少しません。

●むしろ生で食べるよりもオリーブオイルなどと一緒にトマトソースにしたり、シチューのベースなどとして調理するほうが、より効率よくリコピンをとることができます。もちろんトマトジュースやピューレー、ケチャップなどの加工品を利用するのもよい方法です。

●イタリアには、トマトとオリーブオイルを使ったメニューが数多くあります。イタリア料理は味だけではなく、実はガンや生活習慣病の予防の面でも非常に優れているのです。

●リコピンを効果的にとる手軽な方法は、朝食などにトマトジュースと牛乳を組みあわせてとることです。牛乳の脂肪分によってリコピンの吸収が高まり、現代人に不足しがちなカルシウムもあわせて補うことができるからです。牛乳をかけたシリアル&トマトジュースというとりあわせは、1日の始まりの朝には最高のバランス栄養食といえるでしょう。

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